どんな本か

ストックオプション(SO)は、スタートアップが優秀な人材を迎えるための最重要のインセンティブ制度です。ところがその発行実務は、会社法・税法・会計・労務が複雑に絡み合う「総合格闘技」と呼ばれるほど難易度が高く、設計を誤ると役職員への思わぬ給与課税や、将来のIPO・M&Aでの重大な瑕疵につながります。

本書は、税制適格ストックオプションの導入検討から発行手続・管理・行使、そして退職・相続などのイベント対応までを、実務の流れに沿って一冊で通貫して解説します。ここ数年の頻繁な制度改正——権利行使価額のセーフハーバールール、ストックオプション・プール制度、社外高度人材への付与、信託型SOの整理——まで反映した、現時点で最も新しい水準の実務書です。

本書の構成

第1章

税制適格ストックオプションの全体像

なぜ発行が難しいのか/導入〜行使の一連の流れ/SOにかかるコスト

第2章

発行実務の完全解説

税制適格要件・課税関係・会計処理から、行使価額の設定、株主総会・登記・法定調書、退職・離婚・相続時の対応まで

第3章

「シン・ストックオプション」キットの解説

オープンソースの契約書ひな型キットの設計思想と使い方

第4章

ストックオプション発行の実例

スタートアップ3社の発行目的・条件・実行プロセス

第5章

ストックオプション・プール制度の活用

機動的なSO発行を可能にする新制度の手続と留意点

第6章

社外高度人材SO徹底活用ガイド

外部専門家・フリーランスへの付与を可能にする認定実務のロードマップ

第7章

ストックオプション管理ツール

発行後の管理実務と管理ツールの活用

第8章

信託型ストックオプション失効の実務

国税庁Q&A後の対応策と具体的な失効方法

こんな方におすすめです

  • スタートアップの経営者・CFO・管理部門 — 自社のSO設計・発行を進める際の実務ガイドとして
  • ベンチャーキャピタル・エンジェル投資家 — 投資先のSO設計やオプションプールの妥当性を見る物差しとして
  • 士業・専門家 — 顧問先のSO発行支援に取り組む際の体系的なリファレンスとして